「笑顔の裏に潜んでいた、親友の裏切りとその真実」

【投稿者:あおい(仮名)/40代・女性・千葉県】

人生の中で忘れられない出来事というのは、多くの人が意外な形でやってくるものだと思います。私にとってそれは、大切な親友からの裏切りでした。今でも思い出すたびに胸が苦しくなり、どうしてあんなことになったのかと心を抉られるような思いになります。

彼女とは高校生の頃からの親友でした。学年もクラスも一緒で、共に過ごす時間も多く、彼女には何でも話せる関係だと思っていました。何をするにも彼女と一緒で、お互いの
[member]家を行き来したり、旅行にも出かけたりしました。彼女の優しさや、いつも私を支えてくれる姿勢に、私は心から彼女を信じきっていました。そんな彼女を酸いも甘いも知る私にとっては、人生の中で最も大切な友達の一人だったのです。

しかしある日、そんな関係が音を立てるように崩れる出来事が起こりました。友達の一人から「彼女が私の悪口を言っている」と知らされたのです。最初はんなことがあるはずないと思いました。私たちの関係を考えれば、些細な誤解のようなものだと思いたかったのです。でも、その証拠を次々と突きつけられ、最後には彼女自身に確かめざるを得なくなりました。

問いただした日、彼女の表情は変わらず、気まずそうではありましたが、断固として否定しました。いつもの笑顔で、決してそんなことはないと言ってくれました。でも、私はそこで感じてしまったのです、彼女の笑顔の裏に感じる何かしらの違和感を。自分がどうしても信じきれずにいるということが、悲しくてたまりませんでした。

その後、いろいろな証言や出来事からどうしても彼女を疑わざるを得ない状況が続き、私は彼女に再び会いに行きました。そして、彼女と直接話をするうちに、ついに彼女はそれらのことが事実だったと認めました。その理由は、彼女が私との間に劣等感を抱いていたということでした。私は愕然としました。何度も一緒に笑いあった彼女の中に、そんな気持ちがあったとは全く気づかなかったのです。彼女に比べて自分の方が上だとか優れているとか、そんなこと考えたこともありませんでした。

その瞬間、私の心の中には悲しみと混乱が渦巻きました。どうしてもっと早く気付いてあげられなかったのか、私が彼女に何をしてしまっていたのか分からず、ただただ痛い思いだけが残りました。彼女を失わずに済む方法が他にあったのではないか、と考えても、時すでに遅しでした。

最終的に彼女とは離れてしまいました。一番信頼していた人からの裏切りに心をズタズタにされ、自分には何が残るのかと問いかけても答えは見つかりませんでした。失ったものの大きさに、今でも時々涙が溢れます。本当に大切だった友達がいないこの現実が、どれほどの寂しさをもたらすのか、毎日痛感しています。

心のどこかで、その後彼女が幸せであって欲しいと願いつつも、まだ自分の中では多くの感情が整理しきれずにいます。あの笑顔の裏にあったものを知った今、私の心は癒えることなく、ただその痛みと共に暮らしている日々です。[/member]

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