【投稿者:ヒカリ(仮名)/20代・女性・長野県】
私の心が砕け散ったあの日、信じられない現実が私を襲った。私たちは十年来の親友だった。何でも話し合い、何度も一緒に困難を乗り越えてきた。彼女と話すのが何よりも楽しみで、心の底から信頼していた。でも、そんな信頼が裏切られる瞬間を迎えるなんて、夢にも思わなかった。
ある日、職場でのトラブルに巻き込まれて心がくじけそうになっていた時、彼女に会いに行った。彼女の家に着くと、私の心は少しだけ軽くなる感じがし
[member]た。彼女に遭って話せば、きっと気持ちが晴れると信じていたから。ところが、彼女の対応はいつもと違って冷たかった。そして、彼女の口から出たのは信じがたい言葉だった。「実はね、あなたのことを信じられないって思っているの。ずっとあなたのことを本当に親友だって思ったことはなかったの。」
頭の中が真っ白になった。心臓が止まるかと思うぐらいの衝撃。裏切られた悲しみが心の中を支配し始め、涙が止まらなかった。「どうして?」「私たちの思い出は嘘だったの?」という言葉が何度も口を突いたが、彼女は淡々と自分の考えを述べ続けた。まるで私の心が破壊される様を見ても何も感じていないように。
家に帰った後も涙が尽きることはなかった。何度も自分に問いかけた。「どうしてこんなことになったのだろう」と。私は彼女のために何ができなかったのかを考えるたび、心が重く沈んでいった。彼女との日々を振り返るたび、信じていたものすべてが揺らいでいく感覚を抱く。この信頼のおいていた関係が、私の脳裏に残るのは悲しみと絶望だけになってしまった。
そして日々が過ぎても、その悲しみは消えることなく、むしろ時間が経つにつれ、ますます深まった。一人でいる時、彼女と過ごした日々の記憶がよみがえり、無意識に涙が流れることがあった。「あの時もっと話し合っていれば」「どうしてもっと早くに気づけなかったのか」と自責の念に駆られるばかりだった。
誰にも話せず、ただただその悲しみを心の内にしまい込む日々が続く。友人たちに相談したいと思っても、誰も信じられない。恐怖と不安が心を締め付け、打ち明ける勇気が出ない。結局、その感情を抑えることができずにいる自分がいて、何もできない無力感がさらに私を苦しめる。
なんと愚かなことか、と自分を責めずにはいられない。この気持ちから永遠に解放されることはできないのか。この悲しみが、鮮やかな傷跡となって私の内に残り続けることを考えると、未来は暗く恐ろしいものにしか見えない。
浮かび上がるのは、信じていた人に裏切られる悲しみと、この先誰をどう信じて良いか分からないという途方もない不安。果たして、私はこの痛みから抜け出すことができるのだろうかと、絶え間ない疑問とともに、ただただ立ち尽くす日々が続いていく。[/member]