【投稿者:かぜまる(仮名)/20代・女性・千葉県】
私の名前は美咲。この話を共有することで少しでも心が軽くなることを願っています。彼とは大学のサークルで出会い、彼の優しさに惹かれて付き合い始めました。最初は夢のような日々が続きました。彼は私のことを大切にしてくれて、一緒にいろんなところに出かけたり、勉強をしながらも楽しい毎日を過ごしました。私にとって彼は初めて誰かを本気で愛した人でした。
それが全て崩れ去る瞬間が来るなんて、当時の私には想像もつき
[member]ませんでした。3年の付き合いを経て、彼が仕事で転勤することになり、少しの間遠距離恋愛をすることになりました。不安もありましたが、彼のことを信頼していたし、何よりも彼がそれを乗り越えようとしてくれると信じたかったんです。
彼が転勤して半年が過ぎた頃、私たちはこれからのことを話し合うために久しぶりに会うことになりました。その日、彼が別れを切り出したのです。それだけでもショックでしたが、そこで彼は信じがたい真実を告げてきました。「転勤先で好きな人ができたから、もう一緒にはいられない。」という言葉が放たれた瞬間、心の中で何かが崩れ落ちるのがわかりました。
彼の言葉を理解するのに時間がかかりました。必死に涙をこらえようとしても、自然に溢れてくる涙を止めることができませんでした。長い間信じていた人に裏切られていたという悲しみと、自分がその3年間で何も感じ取れなかった無力感。ただただ悲しかった。苦しかった。
彼は言いました。「きっかけはほんの小さなことだったけど、気がついたら彼女のことが気になって、自分でも驚いているんだ」と。それからは逃げるように立ち去った彼の姿を茫然と見つめることしかできませんでした。あの時の気持ちは今思い出しても辛く、涙が溢れます。
友達は慰めてくれました。「彼はひどい、人を見る目がないよ。」そんな言葉も耳には入りましたが、心には届きませんでした。心の中でずっと彼が好きだったんです。誰の言葉も私の痛みに寄り添うことはできませんでした。
仕事に戻っても、心はどこかうつろで、彼と過ごした日々が頭をよぎります。当たり前だった彼の存在がなくなったことで、部屋にはただただ寂しさが残りました。あんなに愛した人からの裏切りは、意識しないと胸が苦しくて息ができなくなります。どうしてこんなことになったのか、あれほど信じていたのに。
現実をまだ受け入れられず、自分が苦しんでどうしたらいいかわからず、ただ時が過ぎるのを待っています。前に進まなければいけないとわかっていても、心はその場所に取り残されたままです。他に何も考える余裕はなく、心にぽっかりと開いた穴は、いまだ埋められずにいます。この痛みから解放される日は来るのか、それすら見えない毎日です。[/member]