「追い詰められたオフィスワーカーたちの叫び—職場という名の監獄で」

【投稿者:モモタロウ(仮名)/40代・男性・秋田県】

オフィスワーカーとしての人生を振り返ったとき、忘れられない悲しみと悲惨さが立ち現れる。あれは、今から数年前のことだ。職場はビルの20階に位置し、朝になるたびにエレベーターに詰め込まれる自分の気持ちは、まるで囚人が監獄に連行されるようだった。日々の業務はどれもこれも機械的で、自分が人間である必要がないくらいの単調さだった。

業務の内容が変わり映えしないことに加え、終わることのない仕事。それも上から
[member]の指示で無駄に思える内容ばかり。上司からのプレッシャーと執拗なパフォーマンス評価に一々怯え、失敗したときの叱責が四六時中頭をよぎった。同僚たちもみな、同じように追い込まれており、どこかに救いの手があると信じたかったのに、それは幻想だった。

そして一番の試練が訪れた。それはプロジェクトの締切が間近に迫ったある日、データの消失という悪夢のような状況だった。誰のミスかは結局分からず、全員が犯人扱いされた。プロジェクトリーダーに詰め寄られ、胃が痛むとはまさにこのことだと思った。仕事が終わったあと、深酒をあおってなんとかその日一日をやり過ごす。それだけのために働いているような気がして、自己嫌悪に陥った。

そのような生活が続くうち、体調もどんどん悪くなった。朝、目を覚ましても布団から起き上がれない。職場に着けば強烈な倦怠感と微熱が続く。それでも自己管理だと言い聞かされ、自分を責めて無理やりパソコンの前に向かう日々。

ある日、限界がきた。仕事の途中で倒れてしまった。病院で診断されたのは「心身症」だった。医師から「休息が必要」と告げられ、少しの間だけでも職場から離れられるかと思ったが、上司からは「いつ戻ってくるの?」と脅すようなメールが入った。それを見て衝撃を受けた自分は、それでも大した反撃もせず、職場に結局戻る羽目になった。

オフィスに戻っても状況は変わらず、ただひたすらにタスクをこなす毎日だった。心のどこかで「これでいいのか?」と自問自答していたが、答えはどこにもなかった。希望も目標も、全てかすれて見えてしまうようになり、日々の自分はただ「何も感じないふりをする」ことでしのいでいた。

振り返って今も思う。ただ、あの時の自分はどうしようもなかった。逃げたくとも逃げられない状況に翻弄され、心は締め付けられるようだった。それは多分、社会のほとんどのオフィスワーカーが抱える共通の悩みと悲しみなのだろうと思う。だけど、現状を打破する力も勇気もその時の自分にはなく、ただ受け入れるしかなかった。

逃げ場のない監獄という名の職場で、僕たちは何かを必死に探していたのかもしれないが、答えが見つかることはなかった。心のどこかで助けを求めても、こんな現実の中ではただそれも幻でしかなかった。それでも日々は過ぎ去り、振り返ることしかできない自分がそこにいる。[/member]

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