【投稿者:ユズル(仮名)/40代・男性・長崎県】
分かって欲しいんだ、あの心の孤独を。表面的には平穏な日常を送りながら、心の中では嵐のような葛藤が渦巻いていた。僕はかつて、周囲の誰にも言えず、誰にも理解してもらえない絶望を味わった。簡単に言えば、自らの存在が無意味だと感じた瞬間だ。
その頃、僕は会社での責任あるポジションに就いていた。周囲からは信頼され、仕事も順調だった。それなのに、心の奥底に渦巻く孤独感は、日を追うごとに深刻になっていった。僕
[member]は何かを追い求めるように仕事に没頭したが、それはただ心の隠れ場所を増やしているに過ぎなかった。
家に帰っても、まるで空っぽの箱の中にいるかのようだった。温もりを感じられない家族との関係、義務感だけでやり取りを続けているような友人たち。彼らとの時間は、まるで別の世界にいる人々と画面越しに会話している感覚に襲われた。そして何より、そんな自分を変えられないことに対する無力感が恐ろしかった。
ある日、会社のプロジェクトで大きなミスを犯した。上司からの叱責も、同僚たちの失望した目も受け、僕の心は更に沈んだ。その瞬間、今まで気づかないふりをしていた自身への不信感が、抑えきれないほど膨れ上がったのだ。仕事での失敗が、僕の生きる意味を根底から揺るがす終わりのない荒野に立たされた気がした。
焦燥感と絶望感に苛まれ、自暴自棄に過ごしていたある日、ふと今までの自分を裏切っていることに気付いた。僕は、やり場のない感情を抱えたまま、周囲に安心しているふりを錯覚させることで、何も解決しない日々を続けていたのだ。この心の裏切りこそが、僕をさらに孤立させ、助けを求めるすべも奪っていた。自分自身を裏切ることの真の悲しさは、他者に裏切られることなど比較にならないほどの苦しみだと知った。
どうにか変わろうとして、いくつか新しいことに挑戦したりもした。趣味を持ったり、大学時代の友人たちに連絡を取ってみたり。でも、その場凌ぎでしかなかった。浮かび上がることなく、元の孤独に引き戻される。心の中の空白は埋まることはなかった。
この文章を書いていて思うのは、未だに僕はあの日々から抜け出せていないということだ。まるで、それこそが人生の宿命であるかのようにすら思える。助けを求めるほどの力もなく、ただただこの孤独と向き合い続ける他ない現実。心が自らをも裏切る、その重苦しさの中で、今日もまた一日を終えるしかない。これが、僕の抱える現状なんだ。[/member]