【投稿者:ユキノ(仮名)/30代・男性・滋賀県】
わかりました、自分の体験を思い出しながら書いてみます。
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人生の中で、この出来事ほど重苦しい体験は他にありません。自分の胸の中に今も居座り続ける深い傷、その原因が「信頼していた人からの裏切り」によるものだったからです。未だに思い出すと心が締め付けられ、どうしようもない悲しみと怒りで心がいっぱいになります。
学生時代からの親友であるAは、互いの良き理解者でした。まだ若かった僕たちは夢や希
[member]望について夜通し語り合い、どんな困難も共に乗り越えられると心から信じていました。Aはいつも笑顔を絶やさず、その笑顔に助けられたことは数え切れません。だからこそ、あの笑顔の裏側に隠された真実を知ったとき、僕の心は粉々に砕け散りました。
ある日、いつものようにAと会う約束をしていたのですが、その日は何か違和感を覚えました。何か不自然な雰囲気が漂っていたんです。しかし、特に気にせずにいたのが甘かったのかもしれません。Aはやたらと僕についてやっているプロジェクトの話を根掘り葉掘り聞いてきました。最初は一緒に頑張っている仲間だと思っていたので、情報を共有することもありました。
しかし、数ヶ月後、そのプロジェクトが形になり始めた頃になって、Aがまるで自分の成功かのようにその成果を利用し始めました。自分がリーダーであったかのように振舞い、影で実際に動いていた僕の存在は無視され続けたのです。Aの笑顔の裏側には、友人を踏み台にしてでも自分の成功を望むという隠された欲望が見えていました。
この出来事を知ったとき、心から信じていた人からの裏切りに、どう対処するべきか分かりませんでした。怒るよりも先に、激しい悲しみと無力感に襲われました。どうしてこんなことになったのか、何度も何度も自分を責めました。それでもまだ、Aとの思い出が頭から離れず、彼の笑顔が偽物だったと思うことすら信じられなかったのです。
周囲の人たちからも、「本当にそんなことがあったの?」と半ば疑いの目を向けられ、まるで自分が嘘をついているかのような感覚に陥りました。辛かった。でも、事実は変えられません。彼の行動が自分の目標と努力を奪ってしまったという現実だけが目の前にはっきりと存在していたのです。
結局、今もこれを乗り越えることはできていません。時々夢に出てくるAの笑顔は、それが仮面に過ぎなかったという事実を突きつけてきます。あの頃の笑顔は嘘であり、裏切り者の顔であると自分に言い聞かせる度に、心は壊れそうです。
その後Aは何の罰を受けずに、彼の路線で成功を収めているようです。それを羨ましく思う自分が本当に嫌になります。悲しみと怒りが心を支配し、それに抵抗する気力さえも奪われていくようです。
そして、いつかこの傷が癒える日が来るのか、その日ばかりを考えて、結局何も前進できずにいる自分。この状況から逃れられない業の深さが自分を蝕み、一抹の希望が見えない状況で、ただただ現状を悲しむ毎日と向き合うしかありません。
この身にまとわりつく悲しみが消える日は来ないのかもしれません。信じていた人に裏切られた、信頼というものがどれほど壊れやすいものなのか、自らが体験したこの出来事は、生涯に渡って心に影を落とし続けるのだと痛感している毎日です。[/member]