【投稿者:ひかり(仮名)/40代・女性・愛媛県】
私は30代の女性で、都内の中堅企業で働いていました。勤めていた会社は、一見するとホワイト企業と言われるような場所で、有給休暇もしっかり取れると謳われていました。でも、実際の職場は違いました。やらなければならない仕事が山のように積み上がっていて、結局、無限残業が常態化していました。
最初の頃は、仕事を覚えるのに必死で、遅くまで残るのも当たり前と思っていました。しかし、何年経っても「これが普通」と思
[member]える状況はやってきませんでした。上司は「もっと効率よくやれ」と言うが、どれだけ工夫しても業務量は増える一方。
帰宅はいつも深夜、家に着く頃にはまったく笑顔になれませんでした。家では家族が心配するので、笑顔を作って何でもないふりをしていましたが、本当は辛くて仕方なかったです。会社でも、疲れを隠すために無理に笑っていました。しかし、心の中では誰に叫んだらいいかわからない悲鳴がこだましていました。
「また今日も終わらない」。毎晩繰り返すその呟きは、いつしか自分の中で常識になっていきました。寝不足で体調は崩れがちになり、そんな自分を責めながらも、ただひたすらに日々を過ごしていました。週末は眠るだけで終わり、何の楽しみもない生活。それがもう、私の日常でした。
上司は「頑張っているね」と労いの言葉をかけてくれましたが、心に響くことはありませんでした。むしろ、それ自体がまた一つのプレッシャーとしてのしかかりました。「これ以上何を頑張ればいいの」と、心が痛むばかりでした。
同僚と話す機会も少なく、周りの友人も次第に離れていきました。誘いも断ることばかりが続いていたので、隙間のような寂しさだけが募っていったのです。自分だけでどうにかしなければと思いつつ、他に助けを求める勇気もなく、ただ時が過ぎていくのを待つしかありませんでした。
時計の針が深夜を回ることも、もはや日常の一部になっていたある日。ふと、デスクに顔を埋めたまま涙が溢れていることに気づきました。その瞬間、溜め込んだ行き場のない思いが急に押し寄せてきて、どうしようもなくただ泣くことしかできませんでした。
心休まらない日々に限界を感じたその瞬間、それでも次の日も仕事はやってくる。無限に続く業務地獄からどう抜け出せばいいのか、何も見えないまま過ぎる日々。どこかで誰かが「大丈夫だよ」と言ってくれることを、本当はずっと待っているのかもしれません。
救いを求める手段がないわけじゃないのに、現実にそれを選ぶ勇気が出せない自分が嫌です。それでも、今日もデスクに向かい続けることしかできない自分がここにいるのです。現状を変える勇気も、何も動き出すための第一歩も踏み出せない私は、このままこの地獄に埋もれていくのでしょうか。
笑顔の裏にある自分の悲鳴に、いつしか慣れてしまった日常が、ただただ辛く悲しいです。生きているだけで精一杯、それ以上の何かを追い求める余裕などありません。こんな心情が変わる日は本当に来るのでしょうか。今はそれを知ることが、ただただ怖いです。[/member]