【投稿者:ハルリン(仮名)/20代・男性・宮城県】
仕事に飲み込まれた自分の経験を話します。過去、あの経験は僕にとって心身ともに非常に辛く、悲惨なものでした。今でも振り返ると、あの頃の自分は何をしても心が晴れることはなく、毎日がただただ耐えるだけの日々でした。
当時働いていた職場は、いわゆるブラック企業というやつでした。朝から晩まで、時には深夜までも、働き続けていました。目の前にある仕事が一体何のために必要なのか、誰のためにやっているのかすら、見
[member]失っていました。上司からの無理難題、同僚との競争、目に見えないプレッシャーが僕を次第に追い詰めていきました。その頃はもう、自分の体調や家庭生活を省みる余裕すらありませんでした。
家に帰ると、虚無感だけが広がっていました。家族との会話も減り、大好きだった趣味にも手が伸びない。灯りの消えた部屋で、ただ時間が過ぎるのを待っているだけでした。週末が来るのを心待ちにすることすらできない。どうせまた月曜日がやってくる、それが怖かった。眠れない夜が増え、身体は言うことを聞かなくなっていきました。
出社すれば「これで良いのだ」と自分に言い聞かせる日々。でも頭の片隅では、どこか無理をしている自分を感じていました。同僚が簡単にこなしていることが、僕にとってはとても重く感じました。「自分だけが苦しんでいるんじゃないか」「誰も理解してくれない」そんな思いが常に頭の中を巡りました。しかしその一方で、誰かに助けを求めること、弱音を吐くことはできませんでした。プライドだったのか、それともただの意地だったのか、頼ることを拒んでいたのです。
仕事があるから生きているのか、それとも生きるために働いているのか、その境目すら曖昧になっていました。気づけば、自分が何をしたいのか、何を目指しているのか、何が幸せなのかが全くわからなくなりました。ただただ毎日を生き延びること、それだけが目標になっていました。
体が限界を迎え、心が壊れる手前で、ようやく僕は立ち止まりました。その時のことは今でも鮮明に覚えています。会社のトイレで鏡に映った自分を見た時、自分がボロボロだったことに気付かされたのです。「もう無理だ、限界だ」と、自分の心が叫んでいました。でも何もかも投げ出すこともできず、その日はただ涙が止まりませんでした。
現状をどうにかしなければと思いつつ、結局何もできずにいます。これからもこの状況が続くのかと思うと、自分がどうなってしまうのか怖いです。でも何も行動を起こせない自分にもどかしさを感じています。この状況を変える方法がわからず、ただ毎日をやり過ごすことしかできない自分が情けないです。自分の中で何かが壊れてしまっていると感じますが、どう直せば良いのかも分からずにいます。
この経験を書き記すことで、少しでも心が軽くなるのではないかとも考えましたが、今のところはそういう感慨すら持てずにいます。ただ、誰かが同じような状況にいて、この記事を読んで少しでも共感してもらえるなら、それで良いのかもしれません。でも本当は変わりたい。どうしてもこの状況から抜け出したい。それだけは心の奥底で叫び続けています。[/member]