【投稿者:ユキノブ(仮名)/40代・男性・山梨県】
**借金地獄からの脱出劇:親友に裏切られた私の全記録**
人生には予測もつかない出来事が起こることがある。それがまさに、俺の人生に起こった悲劇だった。本当に信じていた親友に裏切られ、俺は持っていたすべてを失った。そして、今なおその傷は深く俺を苦しめている。
俺は幼馴染のタカシと本当に近しい関係だった。小学校から高校まで一緒で、まるで兄弟のようだった。互いの家族とも顔見知りで、家族旅行にも一緒に
[member]よく行っていた。社会人になってもタカシとは連絡を取り合い、時には一緒に飲んで愚痴を言い合う、そんな仲だった。だからこそ、タカシの裏切りは俺にとって衝撃的だった。
ある日、タカシが電話をかけてきた。「ちょっと金を貸してほしい」と。俺は彼を信頼し、必要な額を聞かずに「いくら必要なんだ?」と尋ねた。すると、タカシは「すぐには返せないけど、50万円くらいお願いできる?」と言った。その時は、彼の苦境をまったく疑わず、すぐに振り込んだ。
それが地獄の始まりだった。少ししてから、彼がさらに100万円を頼んできた。「もう少しだけ、これが最後だから」と言われ、どうしても断れなかった。それが甘かった。次第に返済の話になり、とっくに期日を過ぎていた頃、「実はギャンブルで全部消えた」と言われた。その言葉を聞いた瞬間、目の前が真っ暗になった。「今、正直に言うけど、もう手元に何もないんだ」そんな説明に、俺はただ呆然とするしかなかった。
信じていた人に裏切られたショックから立ち直れず、日々が灰色に染まっていった。「何で俺がこんな目に」と自問自答するたびに胸が締め付けられる。結局、俺は借金を返済するために自分の生活を切り詰め、必要 minimum だけの生活を余儀なくされた。家賃の安いところへ引っ越し、食事もレトルトや菓子パンで済ませ、本当に苦しかった。
親にもこのことは言えなかった。借金をしてまで友達を助けたなんて、情けなくて言えるものではなかった。でも、一方で「自分を信じたんだから」と無理矢理納得させようとした。まるで悪夢のような毎日だったが、すべてを失ってもタカシとは向き合うことができなかった。結局、彼とは縁を切ることにした。
今でも、ふと何も考えずにいると、あの日々が頭をよぎる。あの時、「本当に力を貸していいのか」と自分に問いただしていれば、今こんな苦しみはなかったのだろう。帰ってこない金額を毎日電卓で確認し、ため息をつくことしかできない。自分の慎重さが足りないせいでこんなことに、と過去を悔やむばかりの日々だ。心から信じた相手に裏切られるというのは、人生をどうしようもなく変えてしまうものだ。
今の俺にできることは、こうした経験を無駄にしないための教訓にすることだけだ。だが、いまだに „あいつは今何をしているのか“ という思いが消え去ることはない。終わりの見えない借金の重さと、かつての親友という名の他人の裏切り。その傷は癒えない。苦しく、逃れられないその記録だけが、今も俺の中に生々しく残っている。[/member]