「心に巣食う声:誰にも言えなかった孤独の記憶」

【投稿者:ユキタケ(仮名)/40代・男性・宮城県】

もちろんです。以下に、「心に巣食う声:誰にも言えなかった孤独の記憶」というテーマでの体験談を書いてみます。

あの日の光景は、いまだに心の中で色褪せない。光のない部屋で、一人きりでただただ時間が過ぎるのを待っていた。そして、その闇はまるで心にも映すように、俺の中に巣食って離れない。誰にも理解されることなく、ただ一人で進まざるを得なかったあの日々を思い出す。

あれは大学時代の話だ。家族の
[member]期待と社会のプレッシャーに押しつぶされそうになりながらも、自分の夢を追いかけていた。夢と現実の狭間で、もがいていた。何とかしてみんなを振り向かせたかったんだ。しかし、そんな俺の姿勢が、周囲との大きな壁を作ってしまった。友達にも相談できない。なんせ、あいつらにとって俺は強くて、悩みなんかないように見えていたから。

友達とは表面上の会話しかしない。心の奥底では、自分を偽っていることに気付いていた。孤独感は増していくばかりで、そんな俺自身がますます嫌いになっていった。家族に期待され、頑張れと言われるたびに、その期待に応えられない自分が情けなくて仕方がなかった。誰かに助けを求めたくても、情けない姿を見せたくないというプライドが邪魔をする。

ある日、とうとう耐えきれずに母親に打ち明けた。「何もかもが辛い」と。ただ、その一言がどこまで効果を、もたらすかはわからなかったが、少しは心が軽くなるかもしれないと思った。でも、返ってきた言葉は期待したものではなかった。「頑張れ、あなたならできる」と。それは俺の姿を見ていない証拠だった。その言葉が、さらに心に深い溝を作り、孤独にひと塗りしただけだった。

自分の部屋に戻り、ただひたすら天井を見つめながら、僕は考えていた。この孤独はいつまで続くのだろうと。出口の見えないトンネルにいるような気がした。でも、立ち止まることもできない。泣いて、泣いて、できる限りのものを吐き出しても、心の重りは一向に取れなかった。

俺の心の中には、誰にも聞こえない声があった。「全てを諦めてしまえ」と。それは何度も何度も俺を打ちのめし、その度に奮い立たせようとするが、結局また元の場所に戻ってしまう。休日も何も感じない。ただ布団にくるまり、ただ目を閉じて。この世界から切り離されている自分には、もはや価値なんてないと思った。

その後、先の見えない状態が続く中、たまたま道端であった友人と少し話し、たわいもない会話をしながらも、どこかで自分自身に嘘をついていたことを改めて思い知らされた。その友人にも、自分の苦しみを打ち明けることはできなかった。自分がどれだけ打ちのめされていようと、笑顔でいること、それが俺のプライドだった。

結局、誰にも言えない孤独が心の中に巣食い続けている。この孤独が消えることはあるのかと、自問自答をしながらも、それに答えを見つけることができない日々が続いている。誰もが同情してくれるかもしれない。でも、その一方で、心はまだ闇に閉ざされたままで、俺はただその重みに耐えながら、一日一日を過ごしている。そして今日も、この声が心を囁いている。「それで、君はどうするのか?」と。でも、その声に答える術は自分にはまだない。[/member]

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