「医師も驚愕!見えない病に翻弄された日々とその克服の軌跡」

【投稿者:カイ(仮名)/50代・男性・佐賀県】

私は40代半ばの時に、それまで健康に生きてきたのに、突然原因不明の体調不良に陥った。最初はただの疲れだろうと思っていた。しかし、数週間たっても一向に治る気配はなく、逆に症状はどんどん悪化していった。まるで霧の中を歩いているような感覚で、目を開けていてもぼんやりとしか物事が見えない。

毎朝起きると、全身が鉛のように重く、ベッドから起き上がることさえ苦痛になってきた。病院へ行っても精密検査で異常なし
[member]の結果ばかりが続き、「ストレスでしょう」と簡単に片付けられる日々。仕事はもちろん、家族との時間もまともに過ごせなくなり、どんどん追い詰められる感覚がした。

妻には心配をかけたくなかったが、明らかにおかしい私の様子に彼女は限界を迎えていた。私はそんな彼女を見るのが辛くて、でもどうすることもできない自分が情けなく、「どうして自分だけがこんな目に」と毎晩枕を濡らす日々だった。

ネットで症状を検索すれば、知らない病名が次々と出てくる。しかし、どれ一つとして自分の症状にぴったり当てはまるものはない。それでも何かにすがりたい思いで、あらゆる民間療法や健康法を試したが、どれも効果はなかった。

ある日、ようやく見つけた専門医にたどり着いた。彼は私の話を真摯に聞いてくれ、「これは難しい症例だけど、しっかり治そう」と希望を持たせてくれた。しかし、治療は長く苦しいものだった。毎日の薬に加え、副作用でまた新たな症状が出ることもあり、心が折れそうになることも多かった。

それでも何度も通院し、次第に光が見え始めた頃には、一年以上が経過していた。この目に見えない病は、医師も驚くほどの回復を見せ、私はようやく普通の生活を送れるところまで立ち直った。しかし、その後遺症なのか、心には常に不安がつきまとっている。この病との戦いで失った時間や仕事、家族との絆を取り戻すにはまだまだ時間がかかる。

本当に苦しくて、もう生きることすら投げ出したい日もあった。仕事も家庭もめちゃくちゃになり、何を頼りに生きていけばいいのか全くわからなくなった。それでも生き延びたのは、自分のためでも家族のためでもなく、ただ逃げ場がなかっただけかもしれない。今は、この二度と味わいたくない恐怖と不安が心の中で大きな声で叫び続け、完全には消えることのない日々を過ごしている。[/member]

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