「愛の迷路に堕ちて:彼が選んだ裏切りの瞬間」

【投稿者:ゆずき(仮名)/30代・女性・秋田県】

愛の迷路に堕ちていくなんて、私の人生で考えたこともありませんでした。でも、その瞬間は、ある日突然訪れました。それは、まるで足元の床がいきなり抜け落ちていく感覚でした。彼と私は、3年間付き合っていました。お互いにとって、かけがえのない存在だと信じていた。少なくとも、私はそう信じていました。

ある日、彼といつものように夕食を楽しんでいて、雑談をしているときでした。彼の携帯にメッセージが入りました。そ
[member]の一瞬は気に留めなかったけれど、彼の様子が急に変わったことに気づきました。彼は動揺を隠そうと必死で、何事もなかったかのように振る舞おうとしていましたが、その嘘の笑顔は私から真実を隠しきれませんでした。「誰から?」と尋ねると、「ただの友達だよ。」と彼は答えました。しかし、その言葉には確信がなく、私はその不自然さを感じ取りました。

彼がシャワーを浴びに行った後、悪いとは思いながらも、彼の携帯を手に取りました。見てしまったことを後悔するなんて、その時は考えませんでした。そこには、彼が他の女性とやり取りしたメッセージがありました。内容は、読むに耐えないものでした。

「週末は彼女に嘘ついて、そっちに行くよ」と書かれたメッセージが目に入ったとき、心臓が引き裂かれるような感覚に襲われました。それは愛した人からの、まさに裏切りの瞬間でした。彼が言っていた「友達」は、この女性だったのかと、頭は混乱し、心は冷たく凍りついていくようでした。

私は彼を問い詰めることにしましたが、それでもなぜか私は自分に自信がなく、怖かったんです。彼が私から心が離れてしまったという現実を直視するのが恐ろしかったのです。けれど、その日の夜、直接彼の目を見て真実を問いかけました。

「本当にただの友達なの?」不安と悲しみで声が震えました。彼はそれを見て、しばらく沈黙しました。その沈黙こそが答えでした。彼は「嘘つくのはもう嫌だ。」と呟き、全てを白状しました。そこには、過去数ヶ月にわたる浮気の事実、私に対する無関心と優先順位が低くなっていた事実、そして新しい何かを求めている彼の迷いがありました。

その瞬間、自分がどれだけ彼に依存していたのかを思い知らされました。彼を失うことと同時に、自分の一部が欠けていくようでした。過去を振り返ると、思い出はすべて愛おしいものばかりでしたが、突然それがすべて嘘に見えてしまったのです。

私はその場で声を上げて泣きました。理不尽で、無力で、どうしようもない悲しみが押し寄せてきました。彼は私を慰めることもせず、「後悔している」とだけ言いましたが、その言葉はもはや私に届きませんでした。他の女性の存在を知りながら、それでも彼を愛している自分が憎らしく、反同情と悲しみの狭間で揺れ動いていました。

彼が去った後、私は途方に暮れました。それでも、この痛みですら彼への愛の残骸であることが信じられず、涙が止まりませんでした。私は、何度も何度も自分に「私はどうしてこれに気づけなかったの?」と問いただし、悔しさと自己嫌悪に苛まれました。

ここからどうやって立ち直ればいいのか、私は答えを見出すことができません。友達や家族の慰めはもちろんありますが、結局のところこの痛みを真正面から受け止めるのは私自身で、それが何よりも辛い現実でした。ただただ悲しさと、裏切りの先に取り残された無力感に囚われながら、私は行き場のない心の傷を抱えています。[/member]

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