【投稿者:ひかり(仮名)/40代・女性・鹿児島県】
思い出すだけで胸が痛むその夜、私はあの時の自分に戻って、もう一度あの決定的な瞬間を繰り返し感じています。その日は特別な夜になるはずだったんです。私たちは出会ってからもう3年、私は彼と過ごす毎日を心から楽しんでいました。彼は素敵な笑顔と誠実さで私を包み込んでくれて、その優しさに私は心から安心していました。彼のことを信じて疑わなかったし、彼が私に嘘をつくなんて思ってもいなかった。
その日はお互いにと
[member]って特別な記念日で、彼が予約した素敵なレストランでディナーを楽しんでいました。料理も絶品で、まさに夢のような時間。彼の目を見つめるたびに、これから先もずっと一緒にいられたらと何度も思いました。でも、その夜の終わりに訪れる運命の瞬間を、まだ私は知る由もなかったんです。
ディナーの後、私たちは彼の家に戻りました。彼がシャワーを浴びる間、何気なく彼の部屋を見渡していました。その時、彼の机の上に置かれたスマホが目に入ったんです。普段なら気にしないはずなのに、その時は何故か目が離せなくて手に取ってしまいました。その瞬間、メッセージのポップアップが目に飛び込んだのです。
「今夜、来てくれる?」
私が最も望んでいた夢の瞬間が、そのたった一つのメッセージであっという間に崩れていきました。送信主の名前を見たとき、心臓がぎゅっと締め付けられるような感覚に襲われ、その場から逃げ出したいという衝動と闘わなければなりませんでした。その時まで、彼を疑ったことなど全くなかった私にとって、それはまさにこの上ない裏切りと感じられました。
シャワーから戻った彼に一体何を言ったらいいのか分からなかった。問い詰めたいという気持ちと、何も知らずに過ごしていたかった気持ちが入り混じり、瞬間的な怒りと深い悲しみに襲われました。私の握り締めたスマホに目をやった彼の表情が変わるのを見て、すべてが現実であることを悟りました。それまでの彼の優しい言葉や時間は、一体何だったのでしょう?
言葉にならない悲しみとともに彼に伝えました。「どうしてこんなことができるの……?」彼は何も言えずにただ黙って下を向いていて、それが何よりも状況を悪化させました。あの夜の冷たい空気の中で、私は一人で立ち尽くし、涙が止まらなかった。その時に感じた孤独と絶望は、今でも胸の奥深くに根を張っています。
あの夜以来、私は誰かを信じることが少し怖くなってしまった。彼が私に教えてくれたものは、愛と優しさではなく、裏切りと孤独でした。人を疑うことなんて考えもしなかった私が、何よりも信じていた彼に裏切られた事実が、今も心を締め付けます。この気持ちは時間とともに和らぐのでしょうか。彼を愛していただけに、その裏切りがなおさら痛かったのです。
現在の私は、あの日の出来事を忘れることができずに立ち止まったままです。どうして、あんなに信じていた人に裏切られたんだろうか。誰かを愛するとこんなにも脆くなってしまうなんて思いもしませんでした。今はただ悲しみが心を支配していて、あの日に戻れるのなら戻りたいと毎日のように思ってしまいます。信じられると思っていた彼が、私の人生で永遠に開かない傷を残していったこと、それを受け入れるのにどれだけの時間が必要なのかすら分かりません。
苦しみと格闘し続けるこの現状、どう進んでいいのかも見えないままです。信じたいという気持ちと、再び傷つきたくないという気持ちとの狭間で迷い続けています。[/member]